南海電鉄を知る Learn about Nankai Electric Railway

南海電鉄の140年の歴史
未来への展望

南海電鉄は日本初の純民間資本による鉄道会社として誕生し、公共交通事業から、都心・沿線郊外の開発、まちの活性化プロジェクトまで多彩な事業展開を通じて人、まち、暮らしに寄り添ってきました。

創業から140年にわたる歴史と、さらなる成長を目指して掲げる展望を3分に凝縮してお届けします。

南海電鉄が
歩んできた歴史

1885-1945

大阪南部から和歌山県に及ぶ
広域鉄道網を構築

大阪財界重鎮の松本重太郎ら19人の発起により設立された阪堺鉄道が当社の前身。1885年に難波~堺(大和川)間を開通後、大阪南部・和歌山県に路線を拡大し、地域近代化の礎となりました。

1885
難波~大和川間7.6kmを開通
1936
日本で初めて冷房車を導入
1950年代-1980年代

多様な事業展開で沿線を発展
人々の暮らしを豊かに

交通輸送体系の充実とともに、沿線郊外の大規模住宅開発、商業施設の開業、レジャー施設の運営などの大型プロジェクトを実施。当時から多彩な事業展開で沿線の発展に貢献し、人々の暮らしを支えています。

1950
プロ野球・南海ホークスの本拠地として「大阪球場」を竣工
1978
「なんばCITY」を開業、
不動産・流通業にも進出
1990年代

関西と世界をつなぐ架け橋
空港線を開業

1994年の関西国際空港の開港に伴って空港線を開業し、当社の象徴である「特急ラピート」の運行を開始。新たに開通した路線は、世界との交流拡大を見据えた沿線エリア発展の起爆剤となりました。

1994
関西国際空港となんばを結ぶ
空港線を開業
1995
当社の象徴である「特急ラピート」が
ブルーリボン賞を受賞
2000年代

なんばの再開発で賑わい創出
バブル崩壊後の挑戦

長年取り組んだ難波地区再開発が完成し、「なんばパークス」がエリアの発展に大きく貢献。鉄道旅客の減少や地価の下落など幾多の厳しい経営環境下を乗り越えた経験は、次代の成長の糧となっています。

2003
都市・人・自然の融合をコンセプトに「なんばパークス」を開業
2004
当社沿線の高野山が世界遺産に登録
2010年代

“グローカル”な視点で成長
沿線エリアの魅力を創造

インバウンド需要の取り込み、現泉北高速鉄道のグループ化、「なんばスカイオ」の開業など、将来の成長に向けて戦略的に布石を打つ施策を実行。国内外の人々と当社沿線エリアを結び、そのつながりを現在も強化し続けています。

2014
大阪府都市開発(株)の全株式を取得し、 泉北高速鉄道をグループ化
2018
国際交流の拠点として
「なんばスカイオ」を開業
2020年代

共創の精神で
サステナブルな社会の実現を

コロナ禍による社会の変化を背景に、当社のサービスを持続的に提供する責務を果たすべく「2050年の企業像」を策定。今後もステークホルダーとの共創を旗印に、サステナブルな社会の実現を目指します。

2020
物流施設の高度化を推進
2023
なんばエリアの南側に新たな街区
「なんばパークス サウス」を開業

長年の歴史から培った
南海電鉄の強み

01 ポテンシャルを秘めた沿線資源

画像提供:関西エアポート株式会社

「なんば」を起点とする当社沿線には、世界遺産の霊場・高野山や堺・百舌鳥古墳群をはじめとする歴史的遺産が数多く点在し、豊かな自然にも恵まれています。また、2031年開業予定のなにわ筋線により、空港アクセスが強化され、関西の鉄道ネットワークがさらに発展。歴史・文化と国際性・先進性を沿線に兼ね備え、その可能性を広げています。

02 まちの魅力を創る力

地域社会との連携を図りながら、郊外沿線でのニュータウン建設や住宅開発、主要駅を中心とした商業・オフィスビル・マンション・住宅開発・レジャー施設運営などを通じ、沿線エリアのまちづくりを推進。新たに掲げた「グレーターなんば構想」においても、さらに魅力あるまちへの変革に向けて、地域社会や住民の皆さまとの共創に取り組んでいます。

03 新しいサービスを創る力

「生活を便利にするサービス」をコンセプトに、お客さまや沿線住民の方々のニーズに応える多様なサービスを提供。「南海アプリ」など、デジタルテクノロジーを活用した新たな商品・サービスの創出にも取り組んできました。培ってきた創造力を礎に、斬新な発想で未来のサービスを描いていきます。

南海電鉄が
描く未来

「2050年の企業像」の策定

少子高齢化に伴い、沿線地域の人口減少も想定される中、沿線の未来をどう描くか?進むべき方向を明確にするべく、南海電鉄が掲げた「2050年の企業像」。その実現に向け、社内の変革を促す中期経営計画の策定・実行を繰り返し、“沿線への誇りを礎に、関西にダイバーシティを築く事業家集団”を目指します。

※ダイバーシティ:「多様性」に代表される“Diversity”と、「多様性あふれる街」を意味する“Diverse City”=“DiverCity”(造語)の2つの想いを表現

  • 「地域共生・共創、多様な暮らし方」
    地域の人々とともに

    地域密着を旗印に、地域・沿線の人々とのつながりを大切に保ち、多種多様な人々が幸せに暮らせる多彩な“まち”を、地元と一体となって創っていく。

  • 「モビリティ」
    公共交通事業者としての使命

    これまで沿線で培ってきた安全・安心の運輸事業の歴史とその責任を、“人と人” 、“まちとまち”、そして“人とまち”をつなぐ多様なモビリティ事業への深化で具現化し、未来につなげていく。

  • 「多様性・グローバル」
    “Think Globally, Act Locally”

    関空という世界(アジア)とつながる玄関口、そして“なんば”という多彩なまち・・・、これからも世界から多様な人々が集うこの地に寄り添いながら、互いの価値観や個性を認め、高めあえる多様性を育んでいく。

  • 「南海らしさ」
    “みらい”を自ら切り拓く強い意志

    創業からの長い歴史、その道筋で築いてきた南海グループの文化とアイデンティティ、そしてこの先の新たなロードマップ。私たちは、社会の一員としての使命と責任を胸に、新しいことに“挑戦し”、“やりきる”事業家集団となり、南海の“みらい”を切り拓いていく。

南海電鉄の
ビジネスモデルの全体像
2050年の企業像を見据えた最適な事業ポートフォリオの追求。運輸業・不動産業をベースに地域共創型のまちづくりを推進
沿線価値の向上
選ばれる沿線づくり-2027年の人口動態を転出超過から転入超過へ。不動産事業の深化・拡大-不動産事業を鉄道と並ぶ
                  柱に育成。グループ経営基盤の整備-(事業選別の徹底・DX・人事戦略・財務戦略)

中期経営計画の一部実績

「2050年の企業像」の実現に向けて2022年〜2024年まで実施した中期経営計画「共創140計画」では、コア事業である運輸業・不動産業の深化と、新たな事業創造への探索(未来探索)を実施。これからの南海電鉄の事業戦略の基礎を構築しました。