新たな価値を創出する商業施設の展開 駅を拠点としたまちづくり 座談会新たな価値を創出する商業施設の展開 駅を拠点としたまちづくり 座談会

「南海グループ経営ビジョン2027」では事業戦略のひとつとして、
「選ばれる沿線づくり」を掲げている。
目指しているのは、まちのさまざまな課題を
沿線自治体などのパートナーとともに解決し魅力的なまちをつくること。

その司令塔となっているまち共創本部で日々奮闘するメンバーが、
地域活性化に向けた取り組みやその醍醐味について語り合った。
  • 出村谷 依代

    出村谷 依代Demuratani Iyo

    まち共創本部 企画部
    上級主任
    2009年入社
  • 中西 保裕

    中西 保裕Nakanishi Yasuhiro

    まち共創本部 企画部
    上級主任
    2014年入社
  • 豊田 真菜

    豊田 真菜Toyoda Mana

    まち共創本部 企画部
    上級主任
    2015年入社
  • 川口 達也

    川口 達也Kawaguchi Tatsuya

    まち共創本部
    企画部主任
    2016年入社

担当しているプロジェクトや業務について

  • 出村谷
    私が担当しているのは、「家族にえがお+1プロジェクト~“あったらいいな”がある沿線」というプロジェクトです。全国的な少子高齢化の流れの中、自然減に加えて沿線からの流出=社会減による人口減少が、当社の課題となっています。そこで、定住先として南海沿線を選んでいただけるよう、子育て世代をターゲットにした施策に取り組んでいます。プロジェクトメンバーは6人。これまで現役で子育てをしているのは私だけだったのですが、最近、同じく現役で子育て中の中西さんが加わってくれました。
    家族にえがお+1プロジェクト~“あったらいいな”がある沿線~
  • 中西
    子育て世代向けプロジェクトでは教育関係施策の担当で、沿線の価値向上やブランドイメージ向上に寄与する施策になると期待しています。ただ、まだ準備段階で、現在比重の大きい業務は交通関連です。以前所属していた交通政策室の業務を引き継いだ形なのですが、地域にとって必要な交通は何か、持続可能性のある交通とはどういったものかを、事業採算性の確保も含めて検討しています。また、関西大手鉄道7社による「関西MaaS検討会」にも携わっています。
  • 豊田
    私は「#BIZ TAG NANKAI(沿線企業魅力共創プロジェクト)」の企画・運営を担っています。沿線に活気ある企業やワクワクする仕事を増やすことで、沿線で働く人やくらす人が増えることを目指すプロジェクトです。具体策としては、沿線企業が新規事業や新商品などのイノベーションに挑戦することを応援する「南海沿線アトツギソン」、就職活動中の学生や転職活動中の方々に沿線企業の魅力を発信する「コタツ就活」の実施、ものづくりの作り手が製造現場を公開する「オープンファクトリー」の応援などに取り組んでいます。
    #BIZ TAG NANKAI(沿線企業魅力共創プロジェクト)
  • 川口
    私はIR(統合型リゾート)開業に向けたビジネスの拡大と、自治体等との連携による沿線活性化に携わっています。メディアでも大きく取り挙げられていますが、大阪の夢洲でIRが開業すれば、関西空港を事業拠点に有する鉄道会社として来場者輸送の一翼を担うことになりますし、沿線の観光振興にもつながります。また、約15,000人の新たな雇用が生まれるとされているので、国内外の従業員の方々にとって暮らしやすい環境を整備すれば、定住人口の拡大と沿線の活性化にも貢献できると考えています。
担当しているプロジェクトや業務について

まち共創本部ならではの
仕事の醍醐味

  • 豊田
    まち共創本部の取り組みは前例がなく、何をすべきかをイチから考え立ち上げたプロジェクトが多いです。「まちづくり」や「地域活性化」という正解のない課題に対して、プロジェクトや施策を立ち上げ育てていく過程を経験できることが、仕事の醍醐味だと思います。「#BIZ TAG NANKAI」も当初は「南海沿線アトツギソン」という一つの施策から始まりましたが、今では複数の施策を包含した大きなプロジェクトに育ちました。「コタツ就活」を通して就職される方もいて、私たちの取り組みが地域の魅力に気づくきっかけになったことに喜びを感じています。
  • 川口
    たしかに、一から新しいことを考えられる点は魅力ですし、私はそこに「中長期的な目線で」ということも加えたいと思います。IRは最短でも今から7年先、2029年の開業です。それまでに、どのようなビジネスチャンスがあるのか、そのビジネスチャンスを活かすために何が必要なのか、自ら考え、トライ&エラーを繰り返しながら主体的に行動することができます。我々にはないノウハウやアイデアを持つ方々と出会って、ビジョン実現に向けた突破口を見出していきたいと思っています。
  • 豊田
    南海電鉄だけでやれることは限定的です。私も、当社だけで全てやろうとするのではなく、こういうことを一緒にやってくれるパートナーはいないかな、と思いながら企画を組み立てるようにしています。
  • 出村谷
    子育て世代向けのプロジェクトに関しては、立ち上がったばかりということもあって、具体的な内容をお伝えできるのはもう少し先になります。ただ、日々、仕事と育児を両立する中で、自分が感じていることや思いを活かしていける点は面白いですね。たとえば、「みんなでCAN EAT with NANKAI」は、南海沿線のアレルギーフレンドリーなお店情報をシェアしあって1枚の地図にまとめる取り組みなのですが、私の子どもにも食物アレルギーがあるので、アレルギーフリーのお店があることがどれだけ助かるか、身を以て知っています。そんな実感を伴う視点が、これから新しいサービスを手がける際に役立ってくると思います。
  • 中西
    私も子育てに関して、自分の経験も参考になれば、と思っています。
  • 出村谷
    出産や育児について学ぶ両親学級に行った時に、10組中お父さんは自分だけでアウェイ感があったという話は、とても参考になりましたよ。そうか、男性からすると参加しづらいのか、と。家族で子育てができる沿線づくりをしたい、という思いでプロジェクトを進めているので、そうしたパパ目線は重要です。中西さんは、どんなところに仕事の醍醐味を感じていますか?
  • 中西
    私はやっぱり、まちづくりにとって必要な施策を考えられる点ですね。今後日本は人口が減っていくと言われています。そうした中、日本を盛り上げていくために地域はどうあるべきか、ということに非常に興味がありますし、「地域とともにある」という鉄道会社の根幹に携われている面白さがあります。また、まち共創本部には、担当者が自分の取り組みたい施策を提案し、実施するための体制が整っていると感じています。
豊田
まち共創本部ならではの仕事の醍醐味

南海電鉄の魅力とは

  • 川口
    入社以来インバウンド事業部で海外と関わることが多かった頃はあまり気づかなかったのですが、まち共創本部に異動になって、南海電鉄が沿線地域に密着した企業だということを改めて感じました。つねに行政や地域の関係者と連携しながら沿線の課題解決に取り組んでいますし、自治体の方々と話をしていても、「ぜひ南海さんと一緒にやりたい」と言っていただくことが多い。そうした地域からの期待の大きさは、南海電鉄の特徴のひとつだと思います。
  • 豊田
    私が関わっている沿線企業の方々も、地域に愛着を感じていらっしゃる方が多く、「地域を活性化したいです」「一緒に盛り上げていきましょう」と言ってくださる方もいます。
  • 中西
    地域密着型の南海電鉄ならでは、ですね。社風の面で言うと、年齢の垣根なく、気さくにコミュニケーションが取れる職場です。モチベーション高く仕事をするという意味で「楽しく仕事をする」ことが私のモットーなのですが、気さくにコミュニケーションが図れることは、長く仕事をする上で、とても大切だと思っています。
  • 川口
    本当に、誰とでも気軽に話せますよね。まち共創本部は年齢層が幅広いですし、バックグラウンドもさまざまで、鉄道出身の人もいれば、人事出身の人もいて。わからないことがあっても、誰かから何かしらの答えがかえってきます。
  • 豊田
    そんな風に、困った時にはすぐに相談できる環境があるので安心してチャレンジできますし、若手にいろんな経験を積ませてくれる点も魅力だと思います。入社1年目から重要な仕事を任され、緊張感や不安もありましたが、その分早く成長したいという意識が芽生えました。
  • 出村谷
    私は、妊娠中~復職後のあらゆる段階でフォローしてもらっていて、温かい職場だなと感じています。仕事と育児を両立する中で突発的に休むこともあるのですが、新入社員に「昨日休んでごめんね」と謝ったら、「そういうことを言わなくてもいい世の中になればいいですね」と言ってくれて。なんて素晴らしい新入社員なんだ!と(笑)。日々、周りの人たちに支えられています。
中西
南海電鉄の魅力とは

就職活動に向けてのアドバイス

  • 豊田
    業種や知名度、会社規模にとらわれず、さまざまな企業を知り、できれば直接働く人たちの話を聞くことをおすすめします。今、私は「#BIZ TAG NANKAI」の仕事を通じて多くの南大阪・和歌山の企業の方にお会いするのですが、「こんなに面白い企業があったのか!」「学生の時に知っていればきっと興味があったのに!」と驚くばかりです。ぜひ、食わず嫌いはせずに、いろんな企業に出会っていただきたいと思います。
  • 出村谷
    私も、最初からあまり絞らないほうが良いと思います。さまざまな業種や企業の話をじっくり聞ける機会があり、選択肢が広いのは、新卒の今だからこそ。転職となると時間も限られますし、その時点でのキャリアを生かすことを考えると、自ずと範囲が狭くなるからです。また、やりたいことがあってプロフェッショナルを目指すというのも素敵ですが、当社の業務は幅広く、配属先での経験が糧となって新たな目標が見つかることもあります。どこに配属されてもポジティブにとらえて、フットワーク軽く取り組んでいただければと思います。
  • 中西
    私は経験上、「やりたい仕事が学生の段階で明確に見つけられることは奇跡に近い」と思っています。現段階でやりたい仕事がない人も、それを不安に感じることなく、何となく興味があることや、将来何ができるようになりたいかを想像して、さまざまな業種の企業を受けてみると良いと思います。当社は、与えられた仕事をただこなすのではなく、自ら考え、動き、課題を解決できる人が多い会社です。きっと、そのような人材が採用されていると思いますし、私もそんな皆さまと一緒に働くことを楽しみにしています。
  • 川口
    コロナ禍などの影響で人々のライフスタイルが変化する中、どのようなサービスで沿線の方々の生活を支えていくのか、今までにない発想が求められます。だからこそ、就職活動ももちろん大事ですが、学生時代にしかできないことにチャレンジし、見聞を広めいただきたいですね。私自身、入社当時はもっと、既成概念にとらわれないフレッシュな考え方を持っていたように思います。皆さんの視点や経験を、まちづくりを含む新たな分野のビジネスにぜひ生かしてください。
就職活動に向けてのアドバイス