100名以上が
一丸となり取り組んだ
線路切替工事の夜間作業。

鉄道土木 2022年入社

現在の仕事内容

私は鉄道に関わる土木構造物の維持管理を担当しています。入社してから最初は現業職場である保線区で、主に軌道と土木構造物の保守管理を行っていました。現在は本社部門に移り、大規模な災害対策工事や構造物を維持管理するための補修工事を計画・発注する業務を行っています。
南海電鉄は運行をスタートしてから100年以上経っており、土木構造物の老朽化への対策も重要な課題となっています。また近年、台風やゲリラ豪雨などの自然災害も増えており、法面崩壊や橋梁の洗掘といった被害も発生しています。そうした自然災害にも耐えられる強い構造物とするため、私の所属する施設部では耐震補強工事や洗掘対策工事といった防災対策に力を入れて取り組んでいます。多くのお客さまにご利用いただいている鉄道の安全を守る一翼を担っていることに、やりがいを感じながら日々の業務に励んでいます。

キャリアステップ

  • 2022年
    現業部門 保線区(住ノ江エリア)
    土木チームで構造物の検査業務を担当
  • 2023年
    本社部門 施設部(工務)
    土木チームで工事の計画・発注業務を担当

最も印象に残っているエピソード

入社後に配属された保線区に所属していた時、連続立体交差事業の一環で線路切替工事の夜間作業に携わったことです。普段の夜間作業では出務人数は10名程度が一般的ですが、この日は保線だけでなく他部門も併せて100名以上というこれまで経験したことのない大規模な夜間作業でした。通常の夜間作業よりも大がかりなため、分刻みのスケジュールで作業が進み、全員が個々の担当業務を行いながら全員が始発運行に向けて力を合わせている姿を目の当たりにしました。無事に始発を迎え、切り替えた新しい線路を列車が走っている姿を見たときの感動は今でも頭の中に残っています。保線区での経験を通して、現場の作業員の方々が暑い日も寒い日も欠かさず線路の保守をしてくださっているからこそ、私たちは日々安全に鉄道に乗ることができるということを身に染みて感じ、今でも心に留めながら日々の業務に取り組んでいます。

土木系職種の働き方の特徴

ジョブローテーションを通して、多岐にわたる業務を経験できることが特徴だと思います。現在所属している構造物を維持管理する部署だけでなく、連続立体交差事業・なにわ筋線事業といった新たな構造物の建設に関わる部署や時には出向先で南海電鉄を外側から見る、というように同じ鉄道土木に関わることでも、違った視点から業務に携われることが南海電鉄の土木系職種の醍醐味だと思います。

女性技術社員の働き方で良かった点

女性社員も男性社員と同じ配属先で、変わらない経験ができる点だと思います。土木系で入社したマネジメントコース社員は、まず保線の現業部門に配属されるのが一般的です。そうした中、女性施設の環境整備の関係で、女性で初めて保線現業職場配属となりました。
現業職場は重い工具を持って作業するイメージですが、実際にはタブレットを用いた構造物検査など女性社員でも負担なく取り組める業務が多く、負担に感じることはありませんでした。また女性施設も整備されているため、環境面で不便に感じることもないかなと思います。南海電鉄はまだまだ女性技術社員が少なく、将来のキャリアについてはイメージが沸きにくいというのが正直なところですが、女性社員が活躍する環境は整っていると感じています。

休日の過ごし方

寺社仏閣巡りに出かけることが多いです。お正月に少しだけ神社で働いていたことがあり、それ以来御朱印の収集も続けています。寺社仏閣を巡る中で季節の花や絶景写真を撮ったり、有名な美味しいごはんを食べることも楽しみの一つです。最近は、有名な観光地は人がとても多いので、穴場スポットでゆったりと過ごすことが多いかもしれません。まだまだ訪れることの出来ていない地域もあるので、これから開拓していきたいです。

南海電鉄で実現したい目標・夢

女性技術社員が安心して働ける環境を作り、鉄道技術職に興味を持った学生の皆さんに南海電鉄を選んでもらえるような会社にすることです。今後入ってくる女性社員が働きやすいような環境づくりを行うと共に、採用活動にも積極的に関わっていきたいと思っています。私のメッセージがきっかけとなり、南海電鉄に魅力を感じ、一緒に働きたいと思ってくださる方がいれば嬉しいです。

学生へメッセージ

就職活動は自分のこれまでとこれからをじっくり考える良い機会になると思います。色々な考えに惑わされることもあるかもしれませんが、自分が人生において大切にしたいことは何かという軸は大事にしてほしいなと思います。身体に気を付けて、自分のペースで頑張ってください!